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写真

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橋本 恵美子「Image・形象」

2005年08月02日(火)~ 2005年08月14日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

橋本 恵美子

私には、都市の中で発見し、
記憶に残しておきたいと思う事物、物体、物質がある。
それらで構成される空間は、私の視覚を刺激し、
撮影されることを求めているようだ。

私の視覚に「美」的な刺激を引き起こす、
ある種の限られた場やモノは、極端にミニマムで、
都市の日常的現実の深い襞の中に潜んでいる。

例えば、地表に引かれた黄色いパーキングライン、
歪んだコンクリート、ステンレスの壁、
工事現場のひからびた草木を撮っているが、
それらは無機的で、人々には何の感動も与えず、
いつか記憶から消えていくモノたちだ。
しかし、その歴史的、芸術的価値を持たない
モノたちの「場」の痕跡は、一切見るものに媚びない
強さがあり、私の視覚的な冒険を満足させてくれる。

今回の橋本恵美子写真展「Image・形象」で
描きたいことは、都市の中の事物、物体、物質は
「そこにあるだけ」であり、私は「それを撮るだけ」
と言うミニマムな写真行為の中から、
誰も残すことのないはずの
<私の現在と現場>を記録することである。

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遠藤 晶「Medina」

2005年07月12日(火)~ 2005年07月24日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

遠藤 晶

香辛料のきつい匂いが漂う、
迷路のように入り組んだ、細く暗い路地。
ミナレットから祈りを呼び掛ける
アザーンの大音響をバックにメディナを歩く。

1000年も前から変わらぬ街の姿は、
訪れた日にはとても幻想的で非日常的に感じられたが
日がたつにつれ、僕にとっても現実の世界となっていった。

旅を終え、暗室でのプリント作業は自分自身の旅の追体験である。

ある人には共感を抱いてもらえるかもしれない。
ある人には無節操な写真に見えるかもしれない。
そういうものを求めて旅をしている。

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鈴木 光雄「progress」

2005年06月28日(火)~ 2005年07月10日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

鈴木 光雄

身体の動きや顔の表情、台詞をストイックに削ぎ落とし、力強い存在だけを演ずる能楽。
空間にすべてを描ききらないことで、より深遠な世界観を表現する日本画。
そんなシンプルさの奥に秘められた多様な感情や深い内面性の表現を探究したいという思いから、今回の作品群は生まれました。作品制作にあたり、音楽家が楽曲のイメージにあう楽器を
選択するように、まず撮影機材を吟味することからはじめました。
そして偶然出会ったのが、最小限の機能しか持たない木製の大型カメラ、柔らかく独特な描写をする約70年前に製造されたレンズ、心の濃淡やゆらぎを定着してくれるポラロイドフィルムでした。これらは植物の存在、私自身の心の奥底に秘めた感情を明確に表現する手助けをしてくれただけでなくより多くの可能性をわたしに示してくれたのです。

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アンドレア・ストリアネ-ゼ マリオ・サント-ロ「未知の飛行」

2005年05月31日(火)~ 2005年06月12日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

アンドレア・ストリアネ-ゼ Andrea Strianese  
マリオ・サント-ロ      Mario Santoro

-INNER JOURNEY- VIAGGIO INTERIORE-

この作品展は、旅への情熱を共有する芸術家であり
写真家でもある二人が出会った結果です。
写真という仕事を生活の糧として、いろんな場所へ旅を続けましたが、私達は普通の人とは違った感覚を旅に見出そうとし、
人間性の探検家として旅をしてきました。

ある時、二人とも旅は「意識と魂の状態」であると気がつきました。つまり旅は外の世界のものだけではなく、内にもある。
この作品展はその結果であり、未知の方角への内なる旅であり、最も冒険的な場所である我々の思考の深淵への探求と
発見であると考えています。         

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橋本 祐矢「二番目に見た風景 Vol.0」

2005年05月10日(火)~ 2005年05月15日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

橋本 祐矢

   
「心は使うものじゃないよ」と僕は言った。
「心というものはただそこにあるものなんだ。
風と同じさ。君はその動きを感じるだけでいいんだよ」
(村上春樹 著『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』 より)

最高の一瞬をおさめるのなんて僕には出来ない。
最高の一瞬は、まず自分の両目で見てしまうから。
ホントならそのまま通り過ぎて終わっちゃうかもしれないし、
それでいいと思うし、その方が素敵だ。
ひとしきりの感動のあと、ふと気づき、慌ててGR1を鞄から取り出し、夢中でシャッターを切る。

だから、一番いい瞬間ってのは、いつも僕の心にあって、
ここにある写真たちはいつも1、2テンポ遅れている。
そして確実にその空間から切り離され、時間が経過し、
別の場所に移されているモノ。
「二番目に見た風景」
これが本来のスナップ写真だと思うし、これが今の僕の写真なんだ!

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「5doors」

2005年05月03日(火)~ 2005年05月08日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

田中 誠  , 荒川 奈津季  , 広瀬 佳奈 , 山田 彰子  , 渡部 有香

よいにおいに誘われて、思い切って呼び鈴を鳴らしたら、
素敵な人が迎え入れてくれた。
誰かにノックされて思わず扉を開いたら、
土足で踏み込まれて、思いもよらぬ傷を負ってしまった。
重厚でしかつめらしい扉の内側は、拍子抜けするほど心安い空間だったり、
きらびやかな扉も中に入るとただのハリボテだったりして。

この世界には限りない数の扉があって、そのむこうにはいつも、
私たちの浅はかな予測なんて及びもつかない風景が広がっている。
誰が待ってる?何が起こる?
そして、誰を、何を迎え入れる?
そんな期待を胸に、私たちはカメラのシャッターで世界の扉を叩く。

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成瀬 功 「trans」

2005年04月12日(火)~ 2005年04月24日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

成瀬 功

写真を始めた頃、カメラは私と世界を結ぶ触媒だった。
暗室で秘かに浮かび上がる虚像は、私の声なき言葉だった。
現実がどんどん希薄になっていくなかで、私の危うい自我は
写真というかたちをして、世界と接触することができた。
その頃の作品を、今回初めて個展で外に出すことになった。

実在するものしか映すことのできない写真の前では
撮るものも観るものも、等しく傍観者であり、体験者になる。
写真はそれ自体が触媒となって、人と人とを結びつける。
そして時に、観るものが自身と出会う鏡にもなる。

私の写真が、今回の個展がそんな出会いの機会になれればと思う。

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比田井一良 飯田信雄 遠藤 晶「三家猫展」

2005年02月22日(火)~ 2005年03月06日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

比田井 一良  , 飯田 信雄  , 遠藤 晶

猫好き3人が猫の写真展をやることになりました。
ところで、猫好きが猫の写真を撮るのは
当たり前のように思われますが、
実はこれがなかなかの難行なのです。
特に今、家に猫がいない私のような場合、当然外に
猫を求めて撮影に出かけるのですが、
いざ猫に出会うと生来の尚猫癖(?)から
撮影よりも猫と遊ぶことが優先してしまうのです。
そんなことでどうする!と、猫パンチを食らいながら
我が身を奮い立たせて撮影をする日々ですが、
これは猫写真の永遠のジレンマであり続けるでしょう。
永遠のジレンマに挑戦し続けるのであれば
何か崇高な作品が生まれるのを期待するのが世の常ですが、
そうはならないのが猫写真の猫写真たるゆえんです。
勝手気ままに三人三様の写真を持ち寄った
「猫だまり」のような展示ですので、
ひととき楽しんでいただけたら幸いです。
また会場の周りにはいろんなネコが出没し
「猫だまり」となっています。

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諏訪 智子 金子 雅世 大井 菜緒 「encounter」

2005年02月08日(火)~ 2005年02月08日(火)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

諏訪智子 , 金子雅世 , 大井菜緒

カメラを持ち、歩いていると、いろいろな物・事に遭遇する。
それらは、ただ歩いているだけでは見逃してしまうような
些細なものであることがほとんどで・・・

雨上がりの空気・風にそよぐ葉っぱ・飛び込んでくる光・
さびた鉄棒・懐かしさを感じる街角とそこに住む人々。
そういうものたちと、カメラと、私たちとの出会いは偶然であるのか 必然であるのか・・・

写真を撮るという行為は、全て、
自らencounterを捜しに行くとことだと思う。

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築地 仁 「垂直状の、(領域)・04」

2004年12月07日(火)~ 2004年12月19日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

築地 仁

築地 仁が求めたことは、都市とは何かを追求しながら、
写真の情緒(エモーション)と情操(センチメント)の
鋳型にはまらず、築地 仁特有な視覚の抽象性や
視線の内面性を秘めた厳しいフレーミングで、
<2004年の都市の現在>に対峙し、
それを作品の中に封じ込めることだ。
今回の写真展は撮り下ろした約25点の作品で構成される。

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金子 典子 「グット・バイ」

2004年10月26日(火)~ 2004年11月07日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

金子典子

わたしはうつろの中にいる。
とても大切なものをなくしてしまったのだ。
これまでの事をひとつひとつ撫でるように振り返る。
私は閉ざしてばかりいたようだ。
私は変わりたいと思った。
私は先に進まなければならないのだ。
新しく生まれ変わるために、私は過去を埋葬する。
あの日、海を見ながら小さな光を探していた自分よ。
あの日、じっと悲しみと恐怖に堪えていた自分よ。
グット・バイ。

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鈴木 光雄「枯葉の肖像」

2004年09月21日(火)~ 2004年09月26日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

鈴木光雄

これらのユニークな表情をもつ枯葉の一葉一葉は、
私にとって美しく咲き誇る花々とはまた一味違った、
杭い難い魅力を持ったものです。

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遠藤晶 写真展 「Monologue Ⅱ」

2004年09月14日(火)~ 2004年09月19日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

遠藤 晶

『自分が何に執り憑かれ魅せられていようと、
現実をありのままに受け入れなくてはいけない、
曖昧さを内に抱えて生きていくことを
甘受しなければいけない。』
とポール・オースターは言う。

それを受け入れて生きていくのを納得させるかのように
今回の作品を選択した。
モノローグとは独白という意味で、彼の意識の変遷である。
これらの作品は作り続けていくために必要な過程であると思った。

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PROJECTION  PROJECT

2004年08月24日(火)~ 2004年08月29日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

斉藤 圭太、柳澤 大志、遠藤 明子、山田 彰子、
日置 珠子、錦織 恵子、中藤 毅彦、清田 一樹、
日和佐 亮、金子 恵、松谷 友美、宅原 正晃、
岡本 凛

写真をデジタル化し、音楽をつけた映像作品。
投影(プロジェクター)と音楽のコンビネーションによる新しい写真表現の展開を探る。

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飯田 信雄 「Fragment」

2004年07月13日(火)~ 2004年07月25日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

飯田信雄

被写体は植物以外はすべて飯田氏の創作したものである。
それらは「何々のかけら」ではないが、
どこか何かの一部であるがごとく、想像を膨らませることが出来る。
宇宙の星々のかけらのようでもあり、細胞の断片のようでもあり、
見たこともないような微小の世界の破片のようでもある。

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池谷 美緒子 「カラビナ」

2004年06月08日(火)~ 2004年06月13日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

池谷 美緒子

郊外の町の中で普段見かける風景、
家や人の日常を撮り、それらを積み重ねることによって、
人の形跡や行為を自分に繋いでいる。
タイトルの「カラビナ」とは、岩登りの際、自分の体を
ザイルやピンにつなぐための開閉する環状の金具のこと。
写真を撮りながら社会との距離を測り、
自分が今立っている位置を確認することで、
見の周りの社会と繋がり、そしてその先にある
遠い世界にもう繋がることができると考える。

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岡本 尚子「アポトーシス」

2004年06月01日(火)~ 2004年06月06日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

岡本 尚子

アポトーシスとは、自発的な細胞死を意味する。
固体全体を生かすために一部の細胞が自滅するのだ。

人間の心も、ある意味で日々アポトーシスを
繰り返しているのではないか。

私は、街というこれもまたひとつの生き物のように
アポトーシスを繰り返しているものの姿を
自らの姿に重ね合わせながら、それを問う。

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長谷川 迅太「はかなきもの」

2004年04月20日(火)~ 2004年05月02日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

長谷川 迅太

今回の作品は、僕自身がここ数年に渡りずっと続けてきた
木に写真をプリントするという表現方法で構成されています。
テーマにもなっている「はかなきもの」は、
世の中の風景がどんどん希薄になっていくのを感じ、
自分にとってのRealityを感じるもの、無くなりつつある
美しさを捜し歩いたものです。
また、これらの写真を木にプリントすることにより
作品は紙では味わえない独特な色を放ち
より一層強いrealityを生みだします。
僕は一般的にある写真の常識とか概念にこだわらず、
やりたいように写真を表現していこうと思います。

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斎藤 圭太 佐藤 哲夫 三縞 誠一郎「Moving」

2004年03月23日(火)~ 2004年03月28日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

斎藤 圭太  , 佐藤 哲夫  , 三縞 誠一郎

<はじめての作品のために/講師:鳥原 学>

DAZZLEで開催されたワ-クショップ
(はじめての作品のために)の修了展。
各人の世界観、魅力を引き出すことに重点を置き、
「なぜ自分はこの対象をこのように撮るのか」に始まり、
さまざまな可能性を模索した6ヶ月の成果を発表する。

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ヤマナカ カメラ 「ハンシャシンケイ」

2004年02月21日(土)~ 2004年02月29日(日)
12:00~19:00

ヤマナカカメラ     

   
自作の写真、音楽を編集し、その映像をプロジェクターで
投影しながら、歌唱や様々なパフォーマンスを披露する。

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荒井 崇「Girders(ガーダーズ/橋脚)」

2004年02月10日(火)~ 2004年02月15日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

荒井 崇

橋は非常に魅力的なモチーフで、過去に
さまざまな写真家によって撮影されています。
特に山がちな地形の日本では、
昔から橋は生活のために無くてはならないもので、
重要な土木技術であったにちがいありません。
特にその起伏の激しい地形から工夫された橋脚部は、
筆舌しがたい不思議な魅力があります。

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橋本 恵美子「種子」

2004年01月13日(火)~ 2004年01月25日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

橋本 恵美子

私自身の視覚を通して植物の写 真を撮っている。
それは、私にとっては植物も街のスナップも
見るものすべてが刺激的であり、私流の抽象感覚で
それらを同価値にとらえているということだ。
しかし、自然の創造物である植物には
形態そのものに必然的な理由があり、
それだけで見るものを惹きつけるパワーがある。
完璧な美しさを保ったまま目の前にたたずむ花を
写し撮りたいという思いはしごく当たり前の行為であるが、
今回の写真展は私流に抽象化、映像化された植物の写真から、生の視覚やはるか昔の視覚が呼び起こされることを願っている。

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