home > exhibitions > アンドレア・ストリアネ-ゼ マリオ・サント-ロ「未知の飛行」
050531m_m

アンドレア・ストリアネ-ゼ マリオ・サント-ロ「未知の飛行」

2005年05月31日(火)~ 2005年06月12日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

アンドレア・ストリアネ-ゼ Andrea Strianese  
マリオ・サント-ロ      Mario Santoro

-INNER JOURNEY- VIAGGIO INTERIORE-

この作品展は、旅への情熱を共有する芸術家であり
写真家でもある二人が出会った結果です。
写真という仕事を生活の糧として、いろんな場所へ旅を続けましたが、私達は普通の人とは違った感覚を旅に見出そうとし、
人間性の探検家として旅をしてきました。

ある時、二人とも旅は「意識と魂の状態」であると気がつきました。つまり旅は外の世界のものだけではなく、内にもある。
この作品展はその結果であり、未知の方角への内なる旅であり、最も冒険的な場所である我々の思考の深淵への探求と
発見であると考えています。         

 


アンドレア・ストリアネ-ゼ Andrea Strianese 
     
1964年 ローマ生まれ
1985年 渡米。ロサンゼルスにて写真家としての修行を始める。
その後、数年にわたりスチール写真家として、フェデリコ・フェリーニ、フランコ・ゼッフィレッリ、
フォード・コッポラなど、その他多くの映画監督のもとで働く。
1990年 パリに移住。ブラジル、ヴェネゼイラ、ボリビア、ベルーやエクアドルなどで
人物写真を手がけながら異文化のライフスタイルを追求した。
ルポルタージュ・シリーズはミラノの有名メディア、グラナータ・プレスに採用。  
1998年 スタジオ撮影、ファッションや広告写真を手がけると同時に、芸術的手法の写真も撮り始める。ドキュメンタリー写真という外の世界の探求から、室内での撮影という彼自身の世界の表現の探求へとスタイルも変化してくる。 
     
 
 撮影技法 
展覧会でストリアネーゼが展示する作品は35mmカメラで撮影し、スライドフィルムを使用している。
暗室で小さな色のついた光源を用いて制作する。
スタジオのスクリーンを画家がキャンバスに絵を描くように使い、
光を筆のように操り、言うなれば写真画法のようである。
撮影中は作品をどのように仕上げるかという意図的なコントロールはできないので、作者が感じるままに、ただ直感を信じるだけである。


 


マリオ・サント-ロ  Mario Santoro 
 
1968年キューバ生まれ、ローマ在住。
ドキュメンタリー・フォトグラファーと映像作家としての修行をする。
文化人類学者と社会学者の研究チームの一員として、アフリカのウガンダ、アンゴラ、エチオピア、ガーナ、南米のアルゼンチン、ペルー、フィリピンで撮影を続け、その映像は大学の研究雑誌、専門書やエッセイとして出版されている。
一方で、ステージ・フォトグラファーとして演劇やバレーの撮影に従事したり、建築写真やポートレイトも手がけている。
ここ数年芸術写真も手がけ、すでにローマ、ミラノ、ローザンヌ、ベルリン、ニューヨーク、ボストンで個展を開催。  
 
   撮影技法
マリオ・サントロの作品は、フィルムに直接取り込んで作られている。
大判サイズ (10×12cmおよび13×18cm) のシートフィルムを使用。
作業は暗室で行われ、カメラは使わない。
フィルム面の様々な箇所を覆って、覆われていない部分を感光させる。
そのため、このような幾何学的な結果を得ることができる。
色彩は、フィルム面を異なるゼラチンで覆うことによって得ている。
直線的な質感もまた、感光過程で低周波の光源を照らすことによって強調表現されている。
(光源はネオンや蛍光素材を使用)

トップに戻る