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市村 伯子「奇形の月 空虚る迄 ―MAJIERA-」

2004年11月16日(火)~ 2004年11月28日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

市村伯子

ドロ-イング、石膏、蜜蝋。
そして父の工場に残された思い出の断片を用い、
箱、手製の本、立体装置で表現する。

MAJIERAの道行きの通過点、物語の序章として、
始めて個展を行う。

MAJIERA(マジェラ)はペルシャ語で
「彷徨う魂」という意味で、市村が昔イランで
3ヶ月間絨毯を織っていたときに出会った言葉である。

狂気と正気を行きつ戻りつする魂の揺らぎ、
その揺らぎから生まれた
「彷徨える魂」―MAJIERA-の物語。

長野県で生まれた市村は、
木工所を営んでいた父の工場と浅間山の自然の中で育った。
その大自然の中で、月はいつも自分を照らしていた。
しかし尊敬する父の工場は、閉鎖され
まさに廃墟になろうとしている。
家族と自分、地元の友人、東京で育んだ友人。
其々の思いの中に生きることの意味を持っている。
自分自身の魂を「彷徨える魂」―MAJIERA-
として創り続けてきた。

彼女は20年間いろいろなものを創ってきたが、
けして人に見せようとしなかった。
自信がないとか反応が怖いとかいう理由ではなく、
ただ創り続けるという行為そのものが
人生の大半を占めていて、それをすることによって
「世界」での居場所を見つけたいと思っていたからである。
このたび個展を開くという決断をしたのは、
自分を含め、すべてを受け入れられる気がしたからだという。

ドロ-イング、石膏、蜜蝋。
そして父の工場に残された思い出の断片を用い、
箱、手製の本、立体装置で表現する。

MAJIERAの道行きの通過点、物語の序章として、
始めて個展を行う。

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