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飯田信雄写真展「euforia」

2023年02月21日(火)~ 2023年03月05日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

飯田信雄

撮影レンズを間違った方法で(ヒトの目のように描写する設計した意図と違っていて少しおかしな写りをします)撮影をした植物や花を撮影したものです。
光と色が強調されて印象派の絵画のようにも見えます。
今回は布にプリントをしたものをたくさん吊るし風でゆれたりする展示になります、一時でも幸せを感じていただければと思います。

私は子供の頃から動物や植物が好きでした、実際の目の前の情景を残してあとから確認のできる写真にも興味がありました。
それとは別にモネやゴッホやオキーフの花の絵も好きで何故か惹かれていました。
詳細に写った写真とはすこし違って、自分の花のイメージする記憶のようなものが思考を飛び越して伝わってくるようで幸せな気持ちになります。

現代のヒトも花が好きで、花瓶にいけたり、庭に植えたり、服や食器や食品、家具、文具などあらゆるものに花のモチーフを使い生活に取り入れています。
それはとても不思議でなにか秘密があるのだと思います。

花の起源は1億5千万年、恐竜が繁栄していた白亜紀という時代といわれています。
それまでの植物は昆虫や鳥や動物に食べられるだけの関係から、花を使って逆に昆虫たちを利用する大転換が起こりました、植物は栄養のある花粉や種子や果実、甘い蜜、魅惑的な花の色や形や香りなどあらゆる方法をつかって誘い寄せ食べさせるかわりに受粉と種子の散布をしてもらうことで一気に動植物の種類は10倍に増えたということです。

また生命は他の生命に取り込まれたり遺伝的に混じり合うこともよくあるらしくて、例えば最初にレンズのある目は植物にできたらしくて、それまで動物に目は無かったということです、植物の目がたまたま動物にとりこまれ、目を獲得したことが化石の研究で明らかになってきました。

漠然と感じていた何かわからない不思議な力や信じられないようなことが起こることが、最近の科学で精細なCTスキャンや空気中に植物が放出する微量な伝達物質の解析などで少しずつ確かめられてきました。

花を食べる必要など特に必要としていない現代のヒトも花に魅了されるのは、昆虫や動物や鳥の花に誘われる記憶が遺伝子に組み込まれているかもしれないし、花の策略として人間を使って植物を広範囲に繁殖させたり新種を作って広範囲に広げるための何らかの方法に乗せられていると考えても不思議ではないような気がします。

飯田 信雄 IIDA Nobuo / 写真家

1961 東京生まれ
1983 東京工芸大学 写真工学科卒業
1999 個展「COSMOS」ホカリファインアート
2001 個展「COSMOS 進化と増殖」ホカリファインアート
2004 個展「フラグメント」DAZZLE
2008 個展「COSMOS 意識」DAZZLE
2010 個展「気配」DAZZLE
2013 個展「夢見草」DAZZLE
2014 個展「FOTON」EPSON エプサイト
2016 川場村ネイチャーフォトフェスティバル 自然文化特別展
2017 個展「PARTICLE」queue ギャラリー
2019 個展「歓ぶ」DAZZLE
2021 個展「SAISEI」DAZZLE
2021 二人展「飯田信雄・橋村豊写真展/nature / culture」MasayoshiSuzukiGallery
2022 二人展「飯田信雄・Natural Perfumer楠 尚子/FLOWER PARK」-写真と香りの展覧会- DAZZLE
2022 個展 浜松フラワーパーク
2022 個展 カギヤギャラリー浜松
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