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酒井DMタテ

酒井孝彦 写真展「Soft」

2017年02月14日(火)~ 2017年02月19日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

酒井孝彦

人というのは付き合いが長くなるとさして会話がなくてもよくなったりもするが、やはり触感、熱量というものを感じることで安堵を得るのではないだろうか。そう思い今回の作品を手がけた。

<展示会場にて写真集「女神の肖像」の販売予約を承ります>

美術家 写真家 音楽家 プロデューサー
大学教員(東京工芸大学 芸術学部 写真学科准教授 コマーシャル研究室)
日本広告写真家協会、現代美術家協会(委員)、他に所属
2009年第65回記念現展(現代美術家協会)にて新人賞受賞を皮切りに
受賞歴、個展、グループ展、公募展出展多数


 


Softに寄せて


 このところ男女に限らず女性のヌードを求める傾向があるように思う。それは果たしてSEX目的な思考なのだろうか。SEXもやることは決まっていて飽きが来ると思う。それでも女性のヌードを求めるのは何故か考察してみると、触感、熱量を求めてるのではないだろうか。母性とも言われるが「母」に限らず、他人との接触が上手く出来ない人が増えた社会では一人でいることが多い。また若い人は「面倒臭い」「自分の時間がなくなる」との理由で恋人を作らない人が増えてるという。だがそれで家で見てるものはアニメや漫画であり、そこにはドラマがあり、登場人物の「気持ち」がある。そしてそこに感動したりしている。


 人というのは付き合いが長くなるとさして会話がなくてもよくなったりもするが、やはり触感、熱量というものを感じることで安堵を得るのではないだろうか。そう思い今回の作品を手がけた。作風にいつもの美しさはない分、リアルさはあるかと思う。その触る部分は胸とか、いわゆるセクシャルな部分ではなく、女体どこでも。指で押してみる。手で触れてみる。その感じは誰をも落ち着かせる。女体感のみを出す様、裸体で構成し、一瞬どこの部位かわからなくはなってるが、誰にも女体であることはわかる。そこを鑑賞してくだされば宜しいかと思う。


 2017年 2月 酒井孝彦


 

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