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市村 伯子「MAJEIRA – 夜の手-」

2005年11月08日(火)~ 2005年11月20日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

市村 伯子

古い日本の絵巻や屏風絵の様に、書物は頁で区切られる事なく、
平面の枠付け、空間の仕切りを無くしてしまえば、
水や草や花、ドレスやベットや肉の欠片さえ
すうっと入って行くことが出来る。

現実空間に設えられたうつろな世界は、そこに河の様に延べられ、
宗教的倒錯にも似た聖空間へと入り込む扉となる。
私は私自身の極私的な過去の裡から、
現実を超え永遠の扉をノックして心象風景を見つめていたい。

その物語の中でなら、寄る辺なく踏みとどまる
このありふれた世界の中で
狂人も幽霊も、悪スレスレに腐敗寸前の少女も、
死と再生を繰り返しながら異界をさまよい
奈落に沈み込んでしまう事はない。

夜の手のひらの上、結末の無いお喋りが時として文字に化け、
辺りに蠢く気配の経験を提示してみたい、と思います。

2004年個展「奇形の月 空虚る迄 -MAJIERA-」 DAZZLE

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