home > exhibitions > 酒井孝彦 作品展2019
酒井DM

酒井孝彦 作品展2019

2019年02月12日(火)~ 2019年02月17日(日)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)

酒井孝彦 

Intracellular Organelle-like Representations of Humans Portrait Photo
「人間の細胞内小胞体的表現による肖像写真」

今までに幾つもの肖像写真や人物写真を見てきた。
どれも同じように顔をこちらに向けている。
服を着ていたりきてなかったり様々。
それにより我々は「その人」を優しそうとか、怒っているとか性格等を読み込む。
では、「心」というものは写せないのか。
心は実体のないもの故、写真には写らないとされている。
では心や思考というものは我々はどこまで感じてるのだろうか。
胃は感じてるだろうか。爪は感じてるのだろうか。
それらは紛れもない我々を構成してるものである。
では人間は感情や思考などを細胞レベルで考えてるとも言われてるが、細胞とは何か。
その細胞を構成しているものは内部の小胞体である。
そこにはミトコンドリアやゴルジ小体などがある。
それらにはそれぞれ「意思」というものは果たしてあるのだろうか。
今回の作品は想像の小胞体である。
だが、その細胞内小胞体にクローズアップして表現することにより、
一体どんな肖像が見えるのだろうかという実験的な作品である。
作ってみると様々な姿が出てきた。
十人十色というように、その姿も多様である。
それら「一人一人」の肖像をどうか楽しんで見て欲しい。

美術家 写真家 音楽家 プロデューサー
大学教員(東京工芸大学 芸術学部 写真学科准教授 コマーシャル研究室)
日本広告写真家協会、現代美術家協会(委員)他に所属
2009年第65回記念現展(現代美術家協会)新人賞受賞
2018年第74回現展(現代美術家協会)クリエイト賞受賞
受賞歴、個展、グループ展、公募展出展多数
トップに戻る